キャラクターをいちばん多く葬っているのは、下手な文章ではなく、白紙のまま手が止まる問題です。多くの作成画面は十いくつもの空欄で始まります。名前、年齢、性格、来歴、シナリオ、あいさつ、会話例。それを見て正直に出てくる反応は、タブを閉じることです。
だからここでの出発点は一文です。ほかはすべてそこから生成され、あとはこちらの手に渡されて書き換えられます。
一文、そのあとは編集
その人が何者かを一行で書きます。誰も寄りつかない駅で酒場をやっている元密輸業者。見せているよりやさしい作曲の先生。これだけで一人分ができます。人格、話し方、最初のひとこと、見た目です。
返ってくるのは下書きであって判決ではありません。どの部分も編集でき、編集は失敗からの立て直しではなく、ふつうの道筋です。
最初のものが惜しいけれど違うなら、作り直すと同じ着想の別の版が出てきます。すでに直した箇所には触れません。
キャラクターは何でできているか
部品を知っていると編集がずっと速くなります。いま見えている挙動がどれのせいなのか、見当がつくからです。
- 人格 — 身元の層です。名前、話し方、態度、来歴、癖。モデルが毎回の返信で演じるよう求められるのがこれです。
- 最初のひとこと — 相手が最初に言うことで、場面と調子を、ほかのどこよりも強く決めます。
- 見た目 — すべての画像に当てられる固定の外見。だから場面が変わっても同じ顔が返ってきます。
- 既定のモデルとサンプリング — 楽器と、その弾き方です。どちらも会話の途中を含め、いつでも変えられます。
- 記憶 — 空から始まり、話すうちに溜まります。編集でき、キャラクター別・トピック別です。
すでにあるキャラクターを連れてくる
よそでキャラクターを書いてきたなら、一緒に来られます。コミュニティで標準になっているキャラクターカードのいくつかの形式はそのまま読み込めます。カードは、人格、最初のひとこと、既定のモデル、サンプリングのパラメータをまとめた持ち運び用の束です。
サンプリングのプリセットは別で、JSONとして読み込めます。ほかのフロントエンドで積み上げた調整を、記憶から組み直さずに持ち込めます。
無料の範囲は実際どこまでか
キャラクターを作るのは無料で、話し始めるのも無料です。支払いの壁の向こうにあるキャラクター数の上限も、編集画面を解放する有料プランもありません。
エネルギーを使うのは生成です。返信、画像、音声で、エネルギーはチャットの中でTelegram Starsから足します。一日の上限があるので、長く続いた一回の利用で残高が空になることはありませんし、失敗した生成は課金されません。
足すこと自体にカードは要りません。Telegram Starsが担います。製品が気に入るかどうか確かめる前にカードを求めるサービスとの、はっきりした違いです。
動くだけでなく、良くする
何週間ももつキャラクターと、三回目の会話で平板になるキャラクターを分けるものが三つあります。
矛盾を書くこと。やさしいだけのキャラクターは十返信で退屈です。やさしくて、それを疲れると思っているキャラクターには行き先があります。
制約は頭の中ではなく人格に書くこと。戦争の話は決してしないなら、そう書いてください。書かれていない沈黙を、モデルは推し量れません。
記憶は早めに直すこと。最初に記録された数個の事実が、その後のすべての型を決めます。最初の一週間で誤りを直すほうが、二か月目にほどくよりずっと安く済みます。
そのキャラクターはこのあとどこへ行けるか
作ったキャラクターはリンクで共有でき、そのリンクは紹介元を記録します。あなたのリンクから来た人が使えば、一部が戻ってきます。
独自の@ユーザー名を持つ単体のTelegramボットにもできます。ボットはTelegramが発行し、あなたのアカウントのものになります。どちらも作り直して移る別の製品ではなく、すでに書いたキャラクターができることです。